愛に乱暴

2024年8月公開

原作:吉田修一『愛に乱暴』(新潮文庫刊)
監督・脚本:森ガキ侑大
脚本:山﨑佐保子/鈴木史子
音楽:岩代太郎

製作幹事:東京テアトル/読売テレビ 
制作・配給:東京テアトル 
制作プロダクション:ドラゴンロケット
©2013 吉田修一/新潮社   ©2024 「愛に乱暴」製作委員会

NEWS

★メディア情報★ ※9/9更新

2024/07/26 10:23 up!

【📖雑誌】

・7月16日「BLUTUS」No.1012(江口のりこさんインタビュー

・7月26日フリーペーパー「サクラサクライフ」8月号(江口のりこさんインタビュー
電磁版:http://www.sakurasaku.tv/special/ebook.html

・7月30日「with」9月号(小泉孝太郎さんインタビュー

・8月1日「ゆうゆう」9月号(風吹ジュンさんインタビュー

・8月1日「VISA」9+10月号(江口のりこさんインタビュー

・8月2日「月刊シナリオ」9月号(脚本掲載

・8月3日「田舎暮らしの本」9月号(江口のりこさんインタビュー

・8月6日「ダ・ヴィンチ」9月号(江口のりこさんインタビュー

・8月6日「日経WOMAN」9月号(江口のりこさんインタビュー

・8月6日「GALAC」9月号(江口のりこさんインタビュー

8月9日「クロワッサン」No. 1123(江口のりこさんインタビュー)

・8月9日「+act.」9月号(青木柚さんインタビュー

・8月16日「ピクトアップ(PICT-UP)」10月号
(江口のりこさんインタビュー/美術:松永桂子さんインタビュー

8月20日「日経WOMAN」9月号(江口のりこさんインタビュー)

・8月20日「茶の間」秋大号(江口のりこさんインタビュー)

・8月21日「週刊新潮」8月29日秋初月増大号(江口のりこさん×吉田修一さん 対談

・8月21日「週刊文春」9月5日号(森ガキ監督インタビュー)

・8月26日「月刊スカパーBS+CS」9月号(森ガキ監督インタビュー)

8月28日「anan」No.  2411(江口のりこさんインタビュー)

8月28日「pen」10月号(江口のりこさんインタビュー)
https://www.pen-online.jp/article/016618.html

8月29日「週刊新潮」9月5日号(江口のりこさんインタビュー)

8月30日「GQ JAPAN」10月号(江口のりこさんインタビュー)

9月2日「シネマスクエア」vol.149(江口のりこさん×森ガキ監督 インタビュー)

・9月9日「MonoMax」10月号(小泉孝太郎さんインタビュー

 

【📱WEB】

・8月1日「MORE(江口のりこさんインタビュー

・8月18日「ムビコレ(江口のりこさん×小泉孝太郎さん インタビュー

・8月18日「ぴあ」水先案内人のおすすめ:伊藤さとりさん(作品レビュー)

・8月19日「ぴあ映画
『愛に乱暴』江口のりこが魅せる狂気! 人間の複雑な孤独感を描く極上のサスペンス【おとなの映画ガイド】

・8月20日「キリスト教新聞
【映画評】 チェーンソーで始まるフェミニズム 『愛に乱暴』

・8月24日「STORY」(江口のりこさんさんインタビュー)
インタビュー第一弾
インタビュー第二弾
インタビュー第三弾

・8月24日「SCREEN ONLINE(森ガキ監督インタビュー)

・8月25日「フクリパ(森ガキ監督インタビュー)

・8月26日「キネヅカ(風吹ジュンさんインタビュー)

・8月26日「OurAge」(風吹ジュンさんインタビュー)
▷インタビュー前編後編

・8月26日「ぴあ」水先案内人のおすすめ:平辻哲也さん(作品レビュー)

・8月27日「デイリー新潮(江口のりこさん×吉田修一さん 対談

・8月27日「読売新聞オンライン(江口のりこさんさんインタビュー)

・8月27日「双葉社THE CHANGE(小泉孝太郎さんインタビュー
▷インタビュー#1#2#3

・8月28日「BRUTUS web(江口のりこさんインタビュー)

・8月29日「CREA web」(江口のりこさんインタビュー
▷インタビュー#1#2

・8月29日田舎暮らしの本web」(江口のりこさんインタビュー

・8月29日「ゆうゆうtime(風吹ジュンさんインタビュー)

・8月29日「映画.com(江口のりこさん×森ガキ監督 インタビュー

・8月29日「クロワッサン(江口のりこさんインタビュー)

・8月29日「anna(森ガキ監督インタビュー

・8月29日「日経XWOUMAN(江口のりこさんインタビュー)

・8月29日「ぴあ関西版(森ガキ監督インタビュー

・8月30日「All About(江口のりこさんインタビュー)

・9月2日「anna(江口のりこさんインタビュー)

・9月3日「CINEMORE(森ガキ監督インタビュー

・9月6日「ぴあ【動画インタビュー】(風吹ジュンさんインタビュー)

9月14日ガジェット通信」(江口のりこさん&小泉孝太郎さんインタビュー)

【📰新聞】

・8月2日「中国新聞」(森ガキ監督インタビュー
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/504067

・8月12日「上毛新聞」脚本家・山崎佐保子さんインタビュー
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/504067

・8月15日「スポーツ報知」(江口のりこさんインタビュー)
https://hochi.news/articles/20240814-OHT1T51217.html

・9月1日「日刊スポーツ」(江口のりこさんインタビュー)

https://www.nikkansports.com/entertainment/column/sundayhero/news/202409010000092.html

 

【📺テレビ】

・8月20日20:00~テレビ朝日「家事ヤロウ!!!」(小泉孝太郎さん出演)

・8月24日BSフジ「男おばさん!!」(江口のりこさんインタビュー)

 

【📻ラジオ】

・8月1日13:00~17:00 Nack5GOGOMONZ森ガキ監督出演

・8月21日8:30~11:00 TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」(江口のりこさん出演)

・8月24日18:00~ BAYFM「Antenna K」(江口のりこさん出演)

・8月25日10:00~11:55 TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(江口のりこさん出演)

・8月30日24:00~25:00 775ライブリーFM「デッキーの映画CaaaaN!!!!」(森ガキ監督出演)

・9月10日11:00~11:30 TOKYO FM「坂本美雨ディアフレンズ(水間ロンさん、森ガキ監督出演)

7/22(月)完成披露上映会イベントレポート🎞

2024/07/23 19:07 up!

史上初?!チェーンソーで鏡開き!

7月23日(月)に都内で完成披露上映会が開催され、主演・桃子役の江口のりこさん、桃子の夫・真守役の小泉孝太郎さん、桃子の姑役の風吹ジュンさん、真守の浮気相手役の馬場ふみかさんらキャストと、森ガキ侑大監督が舞台挨拶に登壇✨
映画のヒットを祈願して劇中の重要アイテムであるチェーンソーでド派手に鏡開きを行いました🎊

 

江口さんは「今日はお暑い中大勢お集まりいただき、ありがとうございます!」と念願のジャパンプレミアを迎えた第一声を発しました。

原作を一読し「今こそ映画化しなければならない」と強く感じたという森ガキ監督は「生産性ばかりを求める余白のない世の中で“居場所がなくなっている”という裏テーマが現代に刺さると思った」と映画化への狙いを明かしました。

 

江口さんは撮影当時を「昨年8月の暑さ真っ只中での撮影は風吹さんと小泉さんとの家族のさりげないシーンから始まりました。中盤になってかき乱す馬場さんが入って来て、そこから物語が加速します。何かを失いながらもより自由になっていく桃子。そんな主人公像を現場の皆で作っていきました」と振り返りました。

 

小泉さんはこの日、役柄にちなんで久しぶりに前髪を作って登壇!
「真守を演じるにあたり、事前に監督が持たれているイメージとすり合わせることが出来たのが大きかった。前髪もミリ単位で調整しました」と熱の入った役作りを報告しました。
森ガキ監督が「観客に“あれってまさか小泉孝太郎さん…?”と思わせたら我々映画チームの勝ちだと思う」と言うと、小泉さんは「外撮影で現場に入った時、誰一人小泉孝太郎に気づかなかったんですよ。そんな経験今までありません。その時に森ガキ監督って凄いと思いました」と驚嘆。

 

風吹さんも、小泉さんの存在に気付かなかった一人。
「撮影現場に入ってしばらく、どなたか全く気づきませんでした(笑)。外見もそうですが、役に入られていて、とても無口で。…とっつきにくい息子でした」と笑わせつつも、小泉さんの新境地に目を丸くしていました。

一方、江口さんは風吹さんの佇まいに救われたそうで「映画の『愛に乱暴』をどう作ればいいのか悩んでいた時、日々の撮影でご一緒していた風吹さんの自然な姿を見て、あ、ここに(役柄の)義理のお母さんがいる、と思えました。そこから原作小説にはこだわらず、映画『愛の乱暴』を作ればいいんだと思えました」と感謝を伝えました。

 

馬場さんは「撮影時に感じた緊張が、そのまま役と相まって張り詰めたシーンに繋がりました。撮影は真夏でしたが、暑さを感じないくらい指がかじかんで、緊張してずっと手が震えていました」と緊迫した撮影を振り返りました。

 

本作について森ガキ監督は「普段作られないような表現で作りたかったのですが、大変な作業ではあったけれど、すべてが良い形に作用しました。シンプルな物語ではないけれど、感じてもらえるものは沢山あって、新しいエンタメになったと思います」と胸を張り、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のコンペティション部門出品の手応えについて「ヨーロッパの観客の方々の反応も素晴らしく、鑑賞後に答え合わせをしたがる方も多くて自信につながりました」と報告しました。

 

舞台挨拶ラストは映画のヒットを祈願して全員で鏡開き!しかも木槌の代わりに撮影で使用された本物の赤いチェーンソーが登場!

司会の「大ヒットを祈願してー!チェーンソー入刀!」の高らかな誘導で「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」と息の合った掛け声で“鏡開き”となり、イベントは無事終了いたしました。

第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭レポート<後編>

2024/07/08 18:05 up!

映画の読み取りレベルが高すぎる観客とのQ&A!

 

第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ現地⽇程で6⽉28⽇〜7⽉6⽇まで)のメインコンペティション「クリスタル・グローブコンペティション部門」に選出された『愛に乱暴』は、現地時間7⽉4⽇(木)にワールドプレミア上映を迎えました。

レポート後編では、翌⽇に行われた現地映画祭参加者とのQ&Aの模様をご紹介いたします!

※カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭とは?
世界で最も古い映画祭の一つとして1946年から開催され、毎年世界中から200本の映画が上映されている。
クリスタル・グローブコンペティション部門は2000本を越える応募作品の中から選りすぐりの12作品が選出され、映画への優れた芸術的貢献に対して最優秀作品賞を始め5つの賞が授与される。

 

<レポート後編>

ワールドプレミア上映の翌⽇ 7⽉5⽇(金)には、Q&A付きの上映が行われました。こちらも416ある座席は即⽇完売!

上映が終了して森ガキ監督が登壇すると、拍手が沸き上がり質問を募るとつぎつぎと手があがりました。

観客からはまず「Q.主人公の桃子の演技が素晴らしかった。撮影中は演じるのが苦しかったのでは?」という質問に「A.桃子はどんどん追い込まれて崩壊していく役なので、後半になるにつれて撮影は苦しかったと思います」

「Q.桃子役のキャスティングはいつも組んで信頼している俳優をキャスティングしたのか?」
「A.江口さんとは以前ドラマとCMでご一緒したことはありますが、映画は初めてでした。すごく難しい役だったので、この役は江口さんじゃないとできないんですと、ラブコールしました」と最初に主演の江口さんについて次々に質問が上がった。

その後「Q.スクリーンサイズをスタンダードサイズにした理由は?」
「A. 主人公桃子の機微を、観客に彼女の目線と一緒になって感じてもらいたかった。余分な情報をなるべく入れずに彼女と一心同体になるようにスタンダードサイズにしました」

「Q.映画の舞台となる家はセットではなくロケ撮影なのか?」
「A.ロケができる家を探すのはめちゃくちゃ大変でした。母屋とはなれがあって、床下を掘ってもよくて、最後に家を××してもいいところという大変な条件を満たせる家を探すのに1年ぐらいかかりました」など映画の裏側に迫った質問が上がった。

さらに
「Q.チェコの離婚率は60%と⾮常に高い。主人公は中々離婚しないが⽇本は離婚しにくいのか?」
「Q.⽇本では女性が一度キャリアをリタイアすると復帰が難しいのか?」

「Q.映画にX(旧twitter)を使ったトリックが出てきたが、⽇本人はSNSをあまり利用しないイメージがあった。実際はどうなのか?」

など⽇本の社会への関心が高い質問も相次いだ。

また映画を深く考察しようとする質問も多く、
「Q.ラストシーンで桃子が着ていた服装が表す意図はなにか?」
「Q.主人公は夫の浮気相手という憎むべき相手に何故スイカを持って行ったのか?」
「Q.ゴミ捨て場が燃えているシーンにはどんな意図があるのか?」
など質問が次々と上がってきて、ここでも森ガキ監督は「映画の読み取り能力が高すぎる」と舌を巻いていた。

最後にタイトルの意味について質問された監督は
「人を好きになることは幸せなことなんですが、人を愛しすぎると人は狂っていく。愛の中に乱暴さがあり、乱暴さの中に愛がある、という物事は表裏一体、紙一重であることがタイトルに込められていると僕は捉えています」
と答えてQ&Aを締めくくりました。

第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭レポート<前編>

2024/07/08 18:00 up!

レッドカーペット&ワールドプレミア上映で喝采!

第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ現地⽇程で6⽉28⽇〜7⽉6⽇まで)のメインコンペティション「クリスタル・グローブコンペティション部門」に選出された『愛に乱暴』は、現地時間7⽉4⽇(木)にワールドプレミア上映を迎えました。

レポート前編ではレッドカーペットやワールドプレミア上映の様子を、後編では翌⽇に行われた現地映画祭参加者とのQ&Aの模様をご紹介いたします!

※カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭とは?
世界で最も古い映画祭の一つとして1946年から開催され、毎年世界中から200本の映画が上映されている。
クリスタル・グローブコンペティション部門は2000本を越える応募作品の中から選りすぐりの12作品が選出され、映画への優れた芸術的貢献に対して最優秀作品賞を始め5つの賞が授与される。

 

<レポート前編>

『愛に乱暴』からは森ガキ侑大監督を始め、横山プロデューサー𠮷田プロデューサーらフィルムメイカーたちがレッドカーペットを歩いて上映会場入りしました。あいにくの雨が降る中ではありましたが、緊張の面持ちの森ガキ監督と、満面の笑みを浮かべるプロデューサー陣らで堂々と歩ききりました。

その後ワールドプレミアとなる公式上映が、チェコ現地時間7⽉4⽇(木)20時からメイン会場のグランドホール(1131席)にて満席でスタート!

冒頭に一緒に映画を観るコンペの審査員たち(『パスト ライブス 再会』などのプロデューサー:クリスティーン・ベイコン、エミー賞受賞俳優のジェフリー・ラッシュ、『LAMB ラム』の脚本家ショーンら)が紹介された後に、森ガキ侑大監督、横山プロデューサー、𠮷田プロデューサーが登壇しました。

森ガキ監督がチェコ語で「やあ!」という意味の「アホイー!」と第一声を上げると、会場は笑い声のあとに拍手が広がり、さらに覚えたてのチェコ語で「カルロヴィ・ヴァリ映画祭へご招待頂きありがとうございます。幸せです」と挨拶をすると、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。

その後は⽇本語で「この映画愛に溢れる映画祭にお呼ばれして、こうやってチェコで皆さんの前でこの映画が上映できることを本当に幸せだと思っています。この作品も(このような場で)皆さんに見て頂けるということは、すごく幸せな作品だと思っています。今は僕らだけがここに立っていますが、たくさんの⽇本のスタッフと丁寧に丁寧に紡いで本当に自信のある作品になったと思っています。そのスタッフへの敬意も込めて、今⽇は皆さんに楽しんで頂ければと思っています」と⽇本に残るスタッフへも感謝を込めたメッセージを披露しました。

最後にまたチェコ語で「ジェクイ!」(ありがとう)と〆ると、再び暖かい笑いと拍手が広がります。

上映中は途中途中で笑い声が起こりながらも、後半になると水を打ったように静まり緊迫感が会場内に充満し、映画が終わり場内が明るくなると、満面の笑みの観客たちが森ガキ監督に惜しみなく拍手を送り続けました。

その後ホールのロビーでは映画をみた観客たちに囲まれ質問攻めにあった森ガキ監督は「熱量がすごかった。本当に皆さん映画が好きなんだと感じた。ものすごく考察されていて、ここはどうだったのかと色々感情的なことも技術的なことも聞かれた。質問に対して「その通りです」というと、「おー!予想が当たった!」と盛り上がったりしてくれました。あと画面が美しかったと、とにかくビューティフル、ビューティフルと言われました」と観客たちの熱さにインパクトを受けた感想を語りました。

レポート後編へ続く…